ブログ 92歳のつぶやき エコロジー
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92歳になる、主人の父は、大変好奇心が強い。
しょっちゅう、主人に新しい単語の意味を聞いている。
「おい、TPPって何だっけ?」
「ハイブリッドは薬だろ?」
「最近テレビで、四角い箱に”検索”って出てくるけど、何もできないぞ!一体何なんだ、ありゃ!」
「デジタルってなんだ?テレビがデジタルになるって、何のことだ?」
「ウェブってのは、お前達がやってる、あの四角い箱のことか?」
そのたびごとに、主人は説明するが、翌週同じ質問をしている。
私が漆の修理を習い始めてから、2年目に突入した。
お正月の屠蘇器の修理が、2年経ってもいまだ終らないのを見て、
「買っちゃったほうが、安上がりじゃなかったのか?」
と言ってきた。
確かに。
月謝を払って、修理の一つ一つを習っているからだ。
私「でもね、まだ使える道具を修理して使う方が、モノを大事にするから、エコでしょ?」
父「エコ?エコヒイキのエコ?」
と真面目な顔で聞いてきた。
さっきまで、スウェーデンの緑の党と、その環境政策のテレビ番組をじっと見ていたのに。
そして最初から間違って覚えているから仕方ないが、聞くたびに(それ、違ってるよ)と心の中で突っ込み、クスッと笑ってしまう。
「バルブ経済がはじけたから、こんなになっちゃったんだな。バルブはこわいな~」
この好奇心、向上心の強さが、長生きの秘訣かもしれない。
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