Arts and Crafts, Food and Styling, Tradition and Originality

ブログ 92歳のつぶやき 銀幕のスター

ブログ 92歳のつぶやき 銀幕のスター

うちには、ビデオデッキがない。もちろんHDもない。テレビはSONYのブラウン管26インチ。もうそろそろ寿命がきている。人の顔が緑がかっていてちょっと不気味。

92歳の主人の父は、”録画”ということを知らないのだ。というか、何度主人が説明しても、納得できない。

今日も大好きな「日本映画専門チャンネル」で、『悪名』を見ている。

父「おい、勝新太郎は死んだんだろ?」
主人「もう、とっくだよ」
父「なあ、おい見てみろよ。最近、勝新太郎にそっくりな奴が出てるんだよ。でも勝の方が、演技がうまかったけどな、品もあったし・・・」
主人「・・・・・・」

ある映画俳優がガンで亡くなった後、生前の映画を見た時に、
「こいつは、ガンになってから、演技が良くなったな」
とも言っていた。

録画という認識がない場合、時間の流れが止まっているのか、はたまた順調にそのまま進み続けているのか、こっちがわからなくなる。父の心の中で『悪名』の中の勝新太郎は、何度も生き返っているのかな。92歳にもなって、同じ俳優の同じ演技を批評するエネルギーに脱帽。心のあり方によって、映る姿が違うってこと?

コメント


認証コード4426

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional