ブログ 92歳のつぶやき 妙な単語
ブログ 92歳のつぶやき 妙な単語
主人の父は、九州の福岡出身だ。父親は小さな印刷所を営む社長、母親は戦前は小料理屋の女将だったらしい。
私は心の中で、彼のことを”王子様”と呼んでいる。一人っ子で大切に育てられたあまり、食べ物も人間関係も好き嫌いが激しい、自己中になった。本人はハッピーに生きているが、まわりの人間はいつも大変だったそうだ。私もそれはしみじみ感じる。
結婚したばかりの、まだ同居していなかった頃、仕事の合間に必死で作って車を運転し持っていったおかずが御口に合わず、次に行ったときに、「あれ、捨てておいたから」とあっさり言われた時は、言葉を失い倒れそうになった。
でも一つだけ、王子様が良く使う単語で妙に気に入っているものがある。
”かっぱつぱっちん”
使い方は、「軍隊の時の、〇〇君はタッタッと、こうして歩くから、かっぱつぱっちんなんだ」
「あの人は、かっぱつぱっちんだよね」
私が「それってどういう意味?」と聞いても、「さあ」と答える。
きっと活発な人のこと、その動きを描写した言い方なんだろうけれど、妙な小気味良さがある。
誰か、なんでぱっちんなのか、教えてください。
後日、もう一度、ぱっちんの意味を本人に聞いたところ、
「なんていうか、スラングだよね」と答えてくれました。