ブログ 好きなアート ジョージア・オキーフ
ブログ 好きなアート ジョージア・オキーフ
ジョージア・オキーフは、アメリカで、いや世界中で抽象画を描いた最初の女性だ。
ニューメキシコ州のアベキューという場所に出会った時、『ここが魂のふるさと』とビビーンと感じて、“ゴースト・ランチ”なるアトリエを建てた。
ニューメキシコのサンタフェ周辺は、人々にインスピレーションを与える場所なのだ。目に入ってくる形も色も濃い。初めて私がサンタフェに行った時に、アルバカーキー空港から、サンタフェの町まで乗るバスの窓から見た夕焼けは、胸がきゅっと締めつけられる感じがした。後で、そこの丘は、白人から土地を取り戻したアメリカインディアンが、泣きながら故郷に帰った道だったと聞いた。
ここの乾いた空気も色も、形も全部が彼女のアトリエだ。
彼女は、既婚者だったカメラマンのスティーグリッツと暮らし、結婚。彼女の美しい写真がスティーグリッツによって発表された。その頃オキーフ自身が描いた、花の絵などが性的な表現だと美術評論家がコメントしたことに、彼女は怒った。
「洋ナシは洋ナシ!花は花なの!」と。
スティーグリッツとの関係も多難で最後は若い恋人と、ゴースト・ランチで過ごしていたらしい。
98歳で他界。2年後生誕百年の回顧展が、アメリカのワシントン、ニューヨーク、ロスで開催された。
Georgia O'Keeffe A life in art