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ブログ 92歳のつぶやき 几帳面

ブログ 92歳のつぶやき 几帳面

92歳になる主人の父は、非常に几帳面だ。

「オレはサンデー毎日だから」と、お気楽な生活なのだが、一日に数回、
「今日何曜日だっけ?」
と聞く。
ちゃんと確認しないと昨日とか、おとといのJCOMの番組表に赤い印しを付けてしまうからだ。
はたで見ていると、会社員が事務の仕事をしているかのように、背筋をまっすぐに伸ばして、新聞とJCOMの番組表の見たい番組をきちんと、定規で真四角に囲み、特に興味がわくタイトルの頭に二重丸を付けている。その二重丸も、丸い穴の開いた定規の正しい〇印しだ。
「ア~忙しい忙しい!」と見たい番組に赤い印しを付けるのに必死で、その間に、見たかった番組が終ってしまうこともたびたび。

スーパーで買い物をする時、電気用品売り場などで、チラシが重なって置いてある所を通りかかったら、ちょっとでもそれがずれていると、きちっと重ね直す。

自分の大きなテーブルのペン立てにハサミが3本、背の低いものから高い順に3段階にそろえて置く。

ベッドメイクは毎日必ず、ホテルのように、きちっと足の方をマットレスに入れ込んでおかないと気がすまない。全部自分でやる。

隣の部屋で聞いていると、一体何ごとか!?と思うほどの大きな音がする。そっと見に行くと、自分の足に塗る血行を良くするチューブの中身が残り少なくなると、文鎮でがんがん叩いて、最後のひと絞りまで出す。

海軍時代、狭い船内で生活しなくてはいけない、その訓練のおかげだそうだ。

着替えも最低限あれば良し。

週に二回来てくださるヘルパーさんが、
「本当に金子なんには教わることばかりですわ。こうやって部屋は片付けるんですね~」といたく感心するほど、部屋中きちっとしている。

私達夫婦は、真逆で何でも捨てられずに取っておく。父はそれが気になって気になって仕方がないのだ。
何度も「おい、こんなの捨てろよ」と、私の大事な撮影小道具や食器、調理器具を捨てられそうになった。
私「これは私の商売道具です」ときっぱり。
父「でもモノが多すぎるぞ。オレ1人の時に捨てるからな」
と言われて一度は、二階の部屋に大事なものを非難させたこともあったが、思いきって言ってみた。
私「じゃ、お父さん、捨ててもいいけど、私が今度仕事で必要になったら買ってくれますか?」
父「いやです!」

その時以来、暗黙の了解というか、不可侵条約というか、お互いの様子をさぐりあいながらも、衝突せずにいる。
でも時々、「あれがない!」とモノを探す時、やっぱり疑ってしまう。
「もしかしたら捨てられたかも・・・」

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