ブログ 93歳のつぶやき 心配性
ブログ 93歳のつぶやき 心配性
主人の父は93歳。最近脚が弱ってきたが、口は相変わらず達者だ。
そして、人一倍心配性だ。
私の帰宅が8時を過ぎると、「遅いぞ!!!」と怒鳴られる。
「女子高校生じゃないだろう・・・」と心で突っ込むが、口に出さずにいる。
主人の帰りが10時を過ぎると、
「靖は何をやっているんだ?大丈夫かどうか、電話してみろよ」
と、本気で心配が始まる。
「・・・・ったく!!」と言いたいところだが、頭の中で私の気持ちの方向を変えると、彼は子供想いの父親なのだ。
そこが私たちにとって重たいんだけど。
「大丈夫ですよ」と何度言っても、彼の心配はなくならない。
アベノミクス第三の矢とはまったくすれ違っている私の仕事が、最近さっぱり減ってきた。
私は週に半分くらい早朝にアルバイトに出かけ、午後は自分の時間として使えるから
結構有意義に暮らしている。
それも父にとっては疑問。
「なんでそんな時間に行かなきゃいけない?
だって真っ暗じゃないか??
一体なんの仕事なんだ???」
私は、「これこれこういう店の開店前の仕事だからね」
と説明を何度もしたが、
「そんな仕事はないはずだが」
と主人に言っているらしい。
私が本当は一体何の仕事をしているのか、知りたいらしい。
新聞のテレビ欄に、見たい番組のタイトルを定規で赤線を引いて、特に大事な番組に〇印を付けるのが父の朝の仕事なのだが、
先日の朝、NHKの番組
「女性の貧困実態ここまで…性風俗働く女性が増加!ネット売春も・育児のため苦渋の選択」
が赤のボールペンで囲まれしかも、タイトルに赤の下線、
〇印が付けられていた。
それは最重要っていう意味だ。
もっとも台風で番組の内容は変わったらしいけど。
NHKも朝からずいぶんな話題を出してくることも驚きだけど、私のことをそんな風に心配してくれている
父は、やっぱり心配し過ぎだ。