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ブログ 95歳のつぶやき 買い物の精算

ブログ 95歳のつぶやき 買い物の精算

本日、主人の父は95歳の誕生日を迎えた。
「いやになっちゃうなー。94歳だなんて」
「95歳だよお父さん」
「あいつもこいつも、もう生きてないだろうなー94歳だからなー」
「95歳だよ」

一緒に暮らし始めてから3年ほど経つが、父だけが食べるもの、リクエストに答えて買ってくる食品や胃薬、ビタミン剤は、毎月一回精算をする。その時に必ず言われる言葉がある。
「ダブってないだろうな」
口調が厳しい。「もしダブって請求してたら許さないから」的な言い方だ。
私は最初何を言っているのかわからず、「ダブっているって何と?」
と聞いた。
父「そんなことは聞かなくてもわかるだろう。二回レシートを使い回すってことだ」
私「えっ? 私は人生において、一度もそんなことしたことないけど、お父さんはやったことがあるの?」
父「ないよ!」
私「じゃあ私もないよ」

このやりとりは、毎月必ず行われる。本当にチェックが厳しいのだ。
あなたのために買ってきてるのに、という気持ちが出てくる。
そんなに信用できないなら、もう精算したくないと思う。
でもレシートは溜まってくる。
こちらのお財布は軽くなってゆく、だから仕方なく毎月やってきた。
このやりとりをなんとか楽しいものにできないか、考えてみた。

「ダブってないだろうな」と聞かれたら
「ダブりどころか、3回4回はやってるよ」と答えてみようか。
「そういうことを聞くこと自体、お父さんはズルを何度もやってきたんじゃないの?」と上から言ってみようか。
「人を疑ってばかりいると、死んで後に、あの世で誰にも信用されないで苦しむよ」と脅かしてみようか。

いくつかの解答例を考えていたら、精算をするのが嫌でなくなってきた。なんだかチャレンジ精神がうまれてきた。
一体どこに向かうチャレンジだかわからないけれど。

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