Arts and Crafts, Food and Styling, Tradition and Originality

金つぎ

金つぎ

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好きな器ほど割れてしまう。あまり好きじゃないものは長生きしている。
どんな器にも、道具にも命はあるように感じるから、今回はしっかりと金つぎや、銀つぎ、漆で修理していきます。

パッキンと割れたかけらを大事に取っておきました。
一つは磁器の染付け小どんぶり、もう一つはグレイの渋い陶器です。こちらは知り合いの手作りなので、大事にしたいです。

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さて息を吹き返すでしょうか?



ザクロの柄の染付鉢



割れたかけらを研いでから、糊漆でつけます。小さなかけらが無くなっているので、隙間があります。
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隙間を埋めて朱の漆を塗り、研ぎ、また塗りを何度か繰り返し金で継ぎました。ほぼ完成。
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グレイの陶器

ものすごい数のかけらでした。糊漆でつけると、その瞬間からずれてきます。どうなることやら。
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複雑なかけらの間を、何度も隙間を埋めて金で継ぎました。
ほぼ完成。
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妹の焼しめ鉢

妹から預かっていた垂直に口が上がった焼しめ鉢です。糊漆でつけた後、隙間を糊漆と陶器の粉を混ぜた刻苧(こくそ)で埋めます。ほぼ完成。
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色絵の小鉢

知人から預かった美しい小鉢です。欠けを埋めようとしたらよく見るとひびが入っていました。薄めた生漆を何度もひびに染み込ませ、上から朱の漆で線を描き、研ぎを繰り返し、錫で継ぎました。
Fukudaakae (2)




焼き締めの片口鉢

こちらも知人から預かった黒いマットな鉢です。なんと片口の先の部分が全く無い状態でした。少しずつ生漆と土の粉を練ったもので形を足して錫で継ぎました。
Fukudakatakuchiyori (2)




織部の高坏(たかつき)

ぶつけて欠けを作ってしまい、その部分を生漆と土の粉で練ったもので足しました。金で継ぎましたが、これはまだ磨いていない状態。
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金属を光らせるため、鯛の歯で磨くこともそうです。これはメノウで磨きました。

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ピンク色の陶器

友人の引越しの際、バラバラに割れていた器です。ピンク色が可愛くて捨てられず引き取りました。糊漆で貼りつけても隙間だらけの状態でしたが、何度も漆塗りと研ぎを繰り返しながら根気強く隙間を埋めました。金属を使わずに朱と白の色漆で完成させました。
pinkdish (2)




グレイの中鉢

知人から預かったフランスの陶器です。薄手で美しい形です。見事にパキッと割れていたので元通りの形になりました。金継ぎしました。
graybowl (2)




香港で買った青磁のポット

高さはほんの10㎝くらいの小さな入れ物のふたが割れました。銀で継いだらこの器に面白みが加わりました。
teapot (2)




スェーデンの器

友人から預かったヴィンテージの皿です。
パッキリと割れていましたが、よく見るとひびが入っていました。
表も裏も銀で継ぎました。
Sachikodish2 (3)

Sachikodishura (3)

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